【日本の水】2020.1104

皆さん、こんにちは。

久々の投稿になってしまいました。
今回は、日本の水に関しての事を書きたいと思います。

世界の中で水道の水が飲めるのは
・アジア諸国で水道水が安全に飲めるのは、日本とアラブ首長国連邦だけです。
・オセアニアで水道水が安全に飲める国はオーストラリアとニュージーランドです。
・アフリカでは、南アフリカとレソト、モザンビークの3カ国の水道水は安全だそうです。
・ヨーロッパでは、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、ドイツ、アイルランド、オーストリア、クロアチア、スロベニア、スイスの水道水は安全だそうです。
・実は、他にもカナダやアメリカ、スペイン、イギリス、デンマーク、フランス、オランダ、ベルギー、シンガポールなども水道水は飲めると言われています。
その他の国ではほとんどがミネラルウォーターを購入して飲んでいるのです。

日本で川の水が澄んでおり、蛇口を捻ればすぐに水が飲めるのは、豊かな森林が有るからなのです。

森林が豊かである事で、雨が降って木が生えている森林によって水をゆっくり濾過しながら地下に蓄えて行きます。その濾過して蓄えるという機能を森林は持っています。
その森が衰退して行ってしまうと、濾過する力と蓄える力が衰えてしまい、森の表面をただ雨水が流れてしまう状況になってしまいます。そこに最近の集中豪雨などが起こると、山の表面が削られて土砂崩れなどを起こしてしまいます。

その健康な森を保つ為には、木の間伐や下草刈(下草が生える位枝打ちをする)事が重要になってきます。しかし、昨今の丸太の価格の状況では、その手入れをする費用を捻出する事が出来ません。
しかも、森林を持っている所有者自身も世代が変わり、次世代の世帯では「森林はお荷物」という感じになってしまっております。
木が成長して実際に丸太として伐採して市場に出すには、植林してから50年から80年の月日が必要です。しかも、植林しても、翌年には「鹿」や「イノシシ」などにより苗木が傷付けられてしまい、約50%位は補植(再植林)しないといけない状況になってしまっております。その事が、また翌年にも起こります。

そのように、森林を守る事は非常に時間(数十年単位)と労力が必要ななのです。

今の日本の産業構造では、頭だけを使って稼ごうという事ばかりに目が向いていますが、私達自身が住んでいる、この日本という国土が有るからこそ成り立っているのです。その部分を大切にしない限り、日本の繁栄は無いのでは無いでしょうか??

また、川が澄んでいる事は、漁業の方にも非常に関連しております。森林の濾過機能と蓄水する機能が無くなると、川には泥が混じって行き河口に流れ込み、海洋に生活している生物にも大きな影響を及ぼす事が分かっています。
一部の漁民の皆様は、その事が分かっており海とは関係ない森林に「植林する」という事業を行っている地域も有ります。

是非、時間を作って今住んでいる当たり前の生活は、何故、成り立っているのかを考えて行って頂きたいと思います。
今からでも遅く有りません、日本に住む子供たちに何が残せるのかを考えて行きたいと思いませんか!!